カラフル☆デイズ

「ホント!?行くっ!行きたい!!」


喜びにあさ兄の腕を掴むと、あさ兄は小指を立てた右手を突き出してきた。


「よし、じゃあ約束」


「うん!絶対だからね」


そっと、自分の小指をあさ兄の小指に絡ませる。


「静夜、見てるか?まひるのこの可愛さ!」


あさ兄が、自分の小指を私の小指に絡ませたまま、セイ兄の方を向いた。


「朝陽の奇怪さの方が、目について仕方ねーんだけど……」


「それはヤキモチか?」


「言葉すら通じないヤツとは、もう会話をしたくねぇ」



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