カラフル☆デイズ

セイ兄の言葉に、「だってさ」とあさ兄が肩を竦める。


何が、『だってさ』なのかまったく判らないけど、あさ兄の真似をして肩を竦めた。


「そういう訳だから、日曜は俺と二人で出掛けような」


二人で、のところを強調して、あさ兄が笑顔を向けてくる。


「俺も行くからな」


それを阻止する様に、セイ兄がすかさず口を挟んできた。


「受験生のお前には、受験に勝てる様にトンカツを買ってきてやるから、安心して留守番してていいぞ」


あさ兄とセイ兄の、そんな他愛もないじゃれ合いが続くのを眺めていたら、次第に眠くなってきた。


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