カラフル☆デイズ
彼の温度
「まひる、顔色悪過ぎ……。本当に保健室に行かなくて大丈夫?」
「大丈夫だってば。それより、千紗、今日はパンを買いに行くんでしょう?売り切れる前に、早く買いに行こ?」
お昼休みに入って、私の机の前にやって来た千紗の手を取る。
「私は何を食べよっかなぁ」
「まひるがお弁当じゃないなんて珍しいね」
いつもは必ずと言って良いほど、お弁当を持ってきている私に、千紗がそんなことを言った。
「う、ん……。今日はちょっと作る時間がなかったから」
「そっか」と納得した千紗に、うん、と頷き返す。
さすがに今朝はあさ兄たちと顔を合わせづらくて、二人が起きてくる前に家を出てきてしまったから、作ってる余裕なんてなかった。