カラフル☆デイズ

「……み、つき先輩……」


片手にはカフェオレの紙パックを持っている。


「……怪我(けが)は?」


「大丈夫、です」


久しぶりに聞く深月先輩の声に、私の声が、胸が、震えた。


「……顔色、悪くないか?」


私のことを恨んでいるはずなのに、どうして気に掛けてくれるんだろう?


第一、今は優しくされたくない。


込み上げてくる気持ちを必死で堪えながら、「大丈夫、です」とだけ何とか声を絞り出す。


だけど、久しぶりの深月先輩に、先輩の何気ない優しさに、涙腺が緩んだ。



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