カラフル☆デイズ
だけど、そう判ったことで、余計に胸が苦しくて、やるせなくて。
「ふっ、うっ……わぁぁぁぁん」
どうして、お父さんが事故に遭ったの?
どうして、深月先輩のお母さんと一緒だったの?
どうして、お母さんは私を産んだの?
どうして、私にだけ教えてくれなかったの?
どうして、あさ兄たちはそんなにも私を大切にしてくれるの?
どうして、深月先輩と出会ってしまったの?
今まで吐き出すことの出来なかった、沢山の“どうして”が涙となって溢れ出す。
泣き過ぎて、終いには幼い子どもの様にしゃくりあげてしまった私を、深月先輩はずっと抱きしめたまま、黙って背中を撫で続けてくれた。
途中で五時間目の開始を告げるチャイムが鳴っていた様な気がするけれど、それすら構わずに。