カラフル☆デイズ
Days -Ⅷ-【深愛☆ピンク】
笑顔の意
「ただいま……って、あれ?あさ兄は?」
いつもより遅く家に帰ると、私を見た途端に、セイ兄がソファから腰を浮かせた。
そのまま立ち上がって、私の横をすり抜けて行く。
「また仕事に行ったよ」
冷蔵庫を開ける音と一緒に、セイ兄の少し不機嫌な声が聞こえてきた。
「それよりお前、今までどこで何やってたんだよ。ケータイにも出ねーし、朝陽のヤツ、すっげー心配してたぞ?」
同時に聞える、バタンと冷蔵庫のドアが閉まる音。
「いる?」
セイ兄が自分の分とは別に、炭酸飲料のペットボトルを差し出してきた。