カラフル☆デイズ
差し出されたペットボトルを受け取って、両手で包み込む様に持ち、手の中でそれを転がす。
「あのね、セイ兄……今日は学校で、ごめん」
「別に。まひるが干渉を嫌がるのなんて、今に始まったことじゃねーし」
多分、セイ兄も気付いてるとは思う。
その上でこうして、いつもと同じ様に振る舞ってくれてるんだろうなって思う。
だけど、ちゃんと向き合うって決めたから――。
「実はね、昨日の夜、聞いちゃったの……」
「聞いたって……何を?」
「お母さんが亡くなった理由」
私の台詞に、セイ兄が息を呑んだのが判った。