カラフル☆デイズ
「それにしたって、今まで私が良いなって思った人は深月先輩とは関係のない人ばかりだったと思うけど?しかも、事故より前からだし」
ちょっとだけ空気が軽くなった気がして、いつもの様に軽く不満を口にしてみる。
「それに関しては、単に、まひるが自分から離れていくのが寂しいからだろうけど」
セイ兄が、ご愁傷様とでもいう様な視線を私にぶつけて立ち上がった。
続けて、私の腕を取り、立ち上がらせてくれる。
「だから、まひるはさ、馬鹿みたいに朝陽をど突いて、笑ってれば良いんだよ」
そう言って、セイ兄が笑いながら私の頬を軽くつねる。
そんなセイ兄の明るい表情を見ていたら、心の中がぽかぽかしてきた。
セイ兄やあさ兄が私に笑ってて欲しいと思うのは、こういうことなのかもしれない――私がセイ兄の笑った顔を見て、心がポカポカした様に。