カラフル☆デイズ
セイ兄が俯いて、私の肩に頭を当てた。
肩に触れた部分から、わずかに震えているのが伝わってきて。
「……まひるのくせに、生意気」
そう呟いた声も、震えていた。
「似た様なこと、以前にも誰かに言われたなー」
小さく笑いながら、セイ兄の背中に手を回して抱き締める。
『まひるのくせに言う様になったな』
以前、そう言ったのは深月先輩。
ねぇ、セイ兄。
たった今気付いたけど、セイ兄と深月先輩は似てるんだよ――。
そう言ったら、絶対否定するだろうけど。