カラフル☆デイズ
「か、書いてないよっ、そんなこと!」
「あ、動揺してる~!」
「してないってば」
本当は、深月先輩のことがまだ好き。
深月先輩の腕の中で泣いたあの日から、その気持ちは抑えようとしても増して行くばかりで。
だけど、以前みたいに好きって気持ちを伝えることは、どうしても憚られてしまう。
「理由があって別れたのは判ったけど、それって無理に好きな気持ちを抑えなくちゃいけないほどの理由なの?」
真面目な声で問い掛けてきた千紗に小さく頷き、「それに」と口を開いた。
「深月先輩が、もう私とは一緒にいたくないと思うし……私の顔を見るのも嫌だと思う……」