カラフル☆デイズ
「嫌。私だってここにいる権利、あるでしょう?」
もう私だけが知らないでいるのは、絶対に嫌だ。
セイ兄の言うことを突っぱねた私に、あさ兄が自分の横をポンポンッと叩いた。
「まひる。まひるは、ここに座りなさい」
あさ兄のすぐ隣の空間に私が落ち着くと、「さて、」とあさ兄が切り出した。
「古川くんとは随分と久しぶりだけど、今日はどの様な用件なのかな?」
あくまで優しく、柔らかい物腰で先輩に接するあさ兄にホッとしながら、深月先輩の方を見る。
深月先輩は膝の上で握りこぶしを開くと、意を決した様に口を開いた。
「……今までのことを、謝りたくて」