カラフル☆デイズ

途切れ途切れに紡がれる言葉と、普段は口数が少ない先輩が、こんなにも伝えようとしてくれる真摯さに、聞いていて胸が締め付けられる。


あの時のあの言葉も――


『――俺と付き合ったら、きっと、まひるは傷付く』


私に対する牽制(けんせい)の言葉であると同時に、あれはやっぱり私に対する気遣いの言葉でもあったんだ。


そんな先輩の優しさに、胸が苦しくなって仕方がない。


「まひるといると楽しいけど、一緒にいたら嫌でもお互いに過去のことを思い出すだろうし、まひるだってそのうち辛くなると思うから」


――今までのことは忘れて欲しい。今まで本当に悪かった。ごめんな。


長い長い話の終わり。


深月先輩が最後に口にした言葉は、それだった。




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