カラフル☆デイズ
メリーゴーラウンドの様に、緩やかに、穏やかに、時は巡って行く。
きっとこれからも、そこには、いつもあさ兄がいて、セイ兄がいてくれる。
そして、すぐ目の前には大好きな人が待っている。
「深月先輩ー!」
深月先輩は私を見ると、いつもの様にわずかに口角を上げ、手を差し伸べてきた。
「へ……?」
深月先輩の方から手を繋いでくれるなんて、すっごく珍しい!
そう思って手を繋ごうとした私に、「そうじゃなくて」と今度はしっかりと笑う。
首を傾げていると、ストラップを手渡された。
以前、デートをした時に買ってもらって、一度は深月先輩に返した月と星のストラップ。
「やっぱり、まひるに持ってて欲しい。あと、これ――」