カラフル☆デイズ

メリーゴーラウンドの様に、緩やかに、穏やかに、時は巡って行く。


きっとこれからも、そこには、いつもあさ兄がいて、セイ兄がいてくれる。


そして、すぐ目の前には大好きな人が待っている。


「深月先輩ー!」


深月先輩は私を見ると、いつもの様にわずかに口角を上げ、手を差し伸べてきた。


「へ……?」


深月先輩の方から手を繋いでくれるなんて、すっごく珍しい!


そう思って手を繋ごうとした私に、「そうじゃなくて」と今度はしっかりと笑う。


首を傾げていると、ストラップを手渡された。


以前、デートをした時に買ってもらって、一度は深月先輩に返した月と星のストラップ。


「やっぱり、まひるに持ってて欲しい。あと、これ――」



< 417 / 420 >

この作品をシェア

pagetop