カラフル☆デイズ
視線を逸らしたまま先を歩き始めた深月先輩に急いで追い付き、先輩の手をギュッと握る。
「勿体なくて食べられません」
そう言うと、「たかが飴なのに」と、深月先輩が静かに、だけど本当に可笑しそうに笑った。
繋がれたこの手の様に、深月先輩との絆はきっとこれからも繋がったまま未来は続いていくって信じてる。
大丈夫。楽しいだけの毎日じゃないけれど、大切な人たちが傍で笑っていてくれるだけで幸せで
それだけで私の毎日は、極彩色に彩られて、キラキラと輝く。
「深月先輩、私、毎日深月先輩のことが好きになってます。多分、昨日よりももっと。絶対に」
「出た。まひるの“多分”に、“絶対”」
「多分じゃなくて、絶対、です!」
それは、何気ない日常だけど
あさ兄やセイ兄、深月先輩と一緒に、これからも巡りゆく私の
甘くて、切なくて
愛しい
まるでキャンディの様にカラフルな日々。