カラフル☆デイズ
そんなことを知らないあさ兄たちは――
「朝陽、まひるにまた何かしたんだろ?」
「失礼だな、静夜。これはもしかしたら、新手のダイエット法かもしれないだろ?」
「どう見ても、新手の嫌がらせだろっ!本当に心当たりねーの?」
……朝っぱらから、元気が有り余っている様に見える。
「まひる、これはたまごダイエット?それとも、静夜が言う様に、俺が何かした?」
冷蔵庫からオレンジジュースを取り出そうとしていた私の後ろから、あさ兄が肩へと腕を回し、もたれかかる様にくっついてきた。
「してる、してる!たった今、してるからっ!」
私が柔道家だったら、間違いなくここで背負い投げを決めているところだ。現実には出来ない代わりに、肩からあさ兄の腕を振り落とした。