ほろ苦シナモンと甘い夢
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「新学期早々 遅刻とは何事だ。出席番号1番、朝倉 凪(あさくら なぎ)」



我らが2年A組の担任、窪田(くぼた)＿通称、ゴリラは腕組みをしながら私を見下ろす。

体育の先生ってなんでこんなに圧がすごいんだろう。



あ、私は今HRに途中参加するか否(いな)かで教室の扉前で5分悩んだ挙句(あげく)に匍匐前進(ほふくぜんしん)でゴリラにバレないように教室に侵入し、しれっと席に着こうとしたところをゴリラに発見されてクラスみんなに公開処刑されてるところです。



「朝倉！！聞いてるのか！！！！！！」


「はい！聞いてませんでした！！！！」


「廊下に立っ「遅刻しました！！！！」



ゴリラの声を遮(さえぎ)って教室に入ってきたのは、私の幼馴染(おさななじみ)でクラスメイトの四宮 颯(しのみや はやて)だった。


颯は公開処刑真っ最中の私を見るなり、



「凪も遅刻してやんの〜〜〜！！」



と、吹き出した。



「いや、アンタの方が遅かったし！！」


「遅刻に早いとか遅いとかなくね？」



私と颯が言い合っていると、背後からすごい、圧、が。。。



「お前ら2人廊下に立ってろ！！！！！！！」
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