秒速ファシネイト
いやいや落ち着け私!
どうせまたバカにしてるに決まってるんだから!
「そっそーいえば家に他の人、いないのっ!?」
とりあえず、あの家庭教師はいないみたいでホッとしたけど…!
「うん。俺両親とも医者だから多忙なんだよね」
「そ、そっか…」
部屋をなんともいえない沈黙が包む。
ごくり、と一口紅茶を飲んだ。熱い。けどおいしい。
「………」
一条凪はそんな私をじっと見つめているだけ。
えーっと…
これ何の時間!?