秒速ファシネイト





「ふっ。ザマーミロ」



唇を離して一条凪を見ると、絵に描いたようなマヌケ顔。





やった!一条凪の余裕な顔を崩したー!!





涼しい顔をしながらも胸中で狂喜乱舞する私だったが、





すぐに攻守は逆転する。







「……ほんとそーゆーとこ、可愛いよね」






細くて長い、綺麗な指で、くいっと顔を持ち上げられると





さっきよりも深く、唇が重ねられた。






「……そういうところ、たまんない」






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