昭和懐妊娶られ婚【元号旦那様シリーズ昭和編】
橋本清十郎が私の手を掴むが、私も弟も激しく抵抗した。
「嫌! あなたのとこには行きません!」
「姉を離しください! 警察に通報しますよ!」
「無駄だ。警察なんて金でどうにでもなる。誰も俺を止めることはできない」
橋本清十郎が不敵な笑みを浮かべたその刹那、再びドアが開いた。
「それはどうかな?」
現れたのは濃紺の背広にラベンダー色のアスコットタイをつけた鷹政さん。
彼の背後には伊織さんがいた。
カツンカツンと靴音を響かせながら私のもとにやってきて、私と橋本清十郎の間に割って入る。
「部外者がどうしてここに?」
鷹政さんの登場に橋本清十郎がおもしろそうに目を光らせた。
「部外者ではない」
鷹政さんは橋本清十郎を見据えてそう言うと、少し屈んで私が首に下げていた指輪を掴んだ。
「凛は俺の許嫁だ」
金の指輪を橋本清十郎に見せて宣言する彼。
鷹政さんの言葉にビックリして大きく目を見開く。
「嫌! あなたのとこには行きません!」
「姉を離しください! 警察に通報しますよ!」
「無駄だ。警察なんて金でどうにでもなる。誰も俺を止めることはできない」
橋本清十郎が不敵な笑みを浮かべたその刹那、再びドアが開いた。
「それはどうかな?」
現れたのは濃紺の背広にラベンダー色のアスコットタイをつけた鷹政さん。
彼の背後には伊織さんがいた。
カツンカツンと靴音を響かせながら私のもとにやってきて、私と橋本清十郎の間に割って入る。
「部外者がどうしてここに?」
鷹政さんの登場に橋本清十郎がおもしろそうに目を光らせた。
「部外者ではない」
鷹政さんは橋本清十郎を見据えてそう言うと、少し屈んで私が首に下げていた指輪を掴んだ。
「凛は俺の許嫁だ」
金の指輪を橋本清十郎に見せて宣言する彼。
鷹政さんの言葉にビックリして大きく目を見開く。