昭和懐妊娶られ婚【元号旦那様シリーズ昭和編】
「この指輪をくれたのは鷹政さんだったんですね。大事なものだし、お返しします。許嫁なんて嘘までつかせてしまってすみません」
どうやら俺の話を橋本清十郎をごまかすための嘘だと思ったらしい。
まあ、突然言っても信じるはずがないよな。
「お金もいらないし、その指輪も返す必要はない。それに、嘘はついていない。この指輪をしているお前は俺の許嫁だ」
凛の手を取り、彼女の左手の薬指に指輪をはめ、真摯な目で告げる。
そんな俺たちのやり取りを見て、伊織と凛の弟が気を利かせて病室を出ていくと、彼女は困惑した顔で素直な胸の内を俺に明かした。
「鷹政さん……私頭が混乱しちゃってよくわかりません。でも、鷹政さんはどんな女性でも選べるんです。わざわざ私を許嫁にしなくても……」
まだ自分が許嫁だとわからないのだろうか?
なぜだ?
数秒考えて、そう言えば肝心な自分の気持ちを伝えていなかったことに気付く。
伊織がいたらきっといろいろ突っ込みが入ったに違いない。
どうやら俺の話を橋本清十郎をごまかすための嘘だと思ったらしい。
まあ、突然言っても信じるはずがないよな。
「お金もいらないし、その指輪も返す必要はない。それに、嘘はついていない。この指輪をしているお前は俺の許嫁だ」
凛の手を取り、彼女の左手の薬指に指輪をはめ、真摯な目で告げる。
そんな俺たちのやり取りを見て、伊織と凛の弟が気を利かせて病室を出ていくと、彼女は困惑した顔で素直な胸の内を俺に明かした。
「鷹政さん……私頭が混乱しちゃってよくわかりません。でも、鷹政さんはどんな女性でも選べるんです。わざわざ私を許嫁にしなくても……」
まだ自分が許嫁だとわからないのだろうか?
なぜだ?
数秒考えて、そう言えば肝心な自分の気持ちを伝えていなかったことに気付く。
伊織がいたらきっといろいろ突っ込みが入ったに違いない。