昭和懐妊娶られ婚【元号旦那様シリーズ昭和編】
「鷹政さん、大好きです!」
 彼にプロポーズされた時、青山財閥の総帥と結婚なんて無理だって思う自分がいたけど、彼がありのままの私を愛してくれるから今はそんな不安はない。
「それだけ喜ぶなら、今度俺もコロッケを作ってみようかな」
 鷹政さんの発言に、彼がキッチンに立つ姿を想像してみる。
 彼ならテキパキ料理しそう。男の人が料理するのって素敵。
「それはとても楽しみです」
 鷹政さんと目を合わせ笑い合う。
 そんな私たちのやり取りを見ていた右京さんがボソッと言った。
「清鷹さまではありませんが、ラブラブですねと言いたくなります」
「まあ、否定はしない」
 鷹政さんは右京さんに目をやり、自慢げに微笑んだ。
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