昭和懐妊娶られ婚【元号旦那様シリーズ昭和編】
 あたふたする私に彼は澄まし顔で答えるが、少し身の危険を感じた。
「一緒に風呂に浸かろうと思って。昨日そんなに長く入らなかったから。部屋の風呂も源泉かけ流しで気持ちいいらしい」
 弥生さんの策略で何度か鷹政さんと一緒に入ったことがあるが、彼が私に触れなかったことはない。
 毎回最後まで抱かれる寸前までいった。
「じゃあ、順番に入りましょうよ」
 私の提案を彼は受け入れてくれない。
「ダメだ。朝食の時間が決まってるから」
「ただ入るだけですよね?」
 念のため確認するが、彼がニヤリとするのでゾクッとした。
「そのつもりだが、あまりに凛が愛おしくて触れずにいる自信がないな」
 そのまま風呂に連行され、彼にまた愛された。
 愛が深すぎるのも考えものかもしれない。

 二カ月後、弥生さんたちと朝食の準備をしていたのだが、玉子焼きを作っていたら急に気持ちが悪くなった。
「うっ」
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