昭和懐妊娶られ婚【元号旦那様シリーズ昭和編】
5、突然の訪問者
「今日青山財閥の使者が見えてな、パーティの招待状が届いた。直史、葵、今週土曜日の夜だから予定を空けておくように」
夕食の席で、父がご機嫌な様子で姉と弟に告げる。父と一緒に夕食を食べるのは久しぶりだ。
鷹政さんが青山国際通商からいなくなってもう一週間経った。
彼からなんの連絡もないところをみると、もう私のことなど忘れてしまったのだろう。彼と私では住んでいる世界が違う。
お昼休みに一緒にお弁当を食べる人がいなくなって寂しいが、私も今までの生活に戻っただけだ。
「凛姉さんは?」
弟が私を気にして父に尋ねるが、父は急に仏頂面で返した。
「凛は会社がある」
「でも、夜なら出席できるはず……」
父に反論しようとする弟の言葉を慌てて遮る。
「直史いいの。残業になるかもしれないし」
ニコッと笑っていつものように弟を宥めた。
父が私を無視するのには慣れている。それにパーティは嫌いだから行きたくない。
夕食の席で、父がご機嫌な様子で姉と弟に告げる。父と一緒に夕食を食べるのは久しぶりだ。
鷹政さんが青山国際通商からいなくなってもう一週間経った。
彼からなんの連絡もないところをみると、もう私のことなど忘れてしまったのだろう。彼と私では住んでいる世界が違う。
お昼休みに一緒にお弁当を食べる人がいなくなって寂しいが、私も今までの生活に戻っただけだ。
「凛姉さんは?」
弟が私を気にして父に尋ねるが、父は急に仏頂面で返した。
「凛は会社がある」
「でも、夜なら出席できるはず……」
父に反論しようとする弟の言葉を慌てて遮る。
「直史いいの。残業になるかもしれないし」
ニコッと笑っていつものように弟を宥めた。
父が私を無視するのには慣れている。それにパーティは嫌いだから行きたくない。