【短】魔法使いが降って来た夜
「お兄ちゃん、家来てよ☆ パパ、ママいいでしょ?」
「そうだなぁ。これも何かの縁だろぅ? 佳菜もいいと思わないか?」
「うーん…。さっき“この星”と言ってたけど、貴方は……失礼だけど宇宙人?」
「まぁ、そうなるのかなぁ? ボクは月で暮らしてる魔法使いの見習いです」
「「魔法使い!?」」
「どうしてこの星に?」
「ここは、ボク達にとって憧れの星なんです。
緑豊で海に囲まれいて。
だから、修業をするならこの星って決めてたんです」
「……修業?」
「はい。18才になるまでに一人前の魔法使いになる修業です」
「……そう。家に魔法使いがいるなんて素敵ね♪」
「ママ、いいの?」
「もちろんよ☆ 翔くん、狭いけど良かったら家へどうぞ」
「ありがとうございます。明日太陽が昇りましたらおいとまします」
「あら、ずっと居ていいのよ?」
「それでは迷惑をおかけします」
「いいのよ、いっぱい迷惑かけてちょうだい。月娜も喜んでる事だから……ね☆」
「それでは、お言葉に甘えさせてもらいます」
「どうぞ♪」
「ヤッター☆」