【短】魔法使いが降って来た夜
「あそこの店で休憩しよっ♪」
どうやら、さっき目についた建物の事の様だ
近く迄来るとドアプレートに《Cafe Moon Light》と記されてる
「ここね、パパのお店よ。ビックリさせちゃおうよ」
「えっ!?」
戸惑ってるボクには、お構いなく扉を開ける月娜
カラン カラン
「いらっしゃ……」
「パパ、何か食べさせて~♪」
「こら、仕事場には……、翔を連れて来たのか? さぁ、こちらへどうぞ」
「パパ、翔にだけずる~い」
プ~ッ
ホッペを膨らます月娜がなんだか……可愛い
「まぁ、まぁ。瑠偉さん何がお勧めですか?」
ゆっくり、カウンターに足を運びながら答える
「ホットサンドでいいかな?」
「はい」
「パパのホットサンド美味しいんだよ☆」
「飲物はどうする?」
「アタシ、ミルクティ。翔は?」
「ボクも同じもので」
「かしこまりました」
ちょっと営業smileの瑠偉さん
あっという間にお皿の上が空っぽにななった
「瑠偉さん、ご馳走様。ホントに美味しかった」
「また、待ってるぞ」
カラン カラン
木の扉を潜り再び外へ
坂道を真っ直ぐ降りて行く。