不器用な恋〜独占欲が恋だと知ったのは君のせいだ

「いいなら、いいんじゃないの」

「よくないよ。本来の私から、斗真好みに、調教…変えられてるんだよ。斗真と別れるなんて想像したくないけど、もし、そうなったら、もう、誰とも付き合えないと思うぐらい、はまって、こわいの」

聞き捨てならない言葉が聞こえだけど、今は同調が先だった。

「それ、わかる」

「わかってくれる？」

「わかるよ」

私も、そうだもん。
２人きりなると、主任の甘やかし具合と意地悪さにキュンキュンさせられて、スイッチが入るとＳ気質に変わって、言葉責めに、激しい行為で、もう、あんな蕩けるキスとエッチを知ったら、他の人となんてできないし、あんなにキュンキュンさせてくれる人なんていない。

「そっか…香恋も同じだったんだね」

同志がいたとばかりに手を握られるが、ちょっと待って。

「優香、確認だけど、主任は、斗真さんのように調教エッチしないからね」

「わ、わかってるよ。もう、聞き流してよ…香恋はさ、主任のトロ甘さに溺れてるんでしょ。聞いてる限りであんなに甘いのに、実際は、もっとなんでしょ。あー、香恋を甘やかす主任、見てみたい。いつも斗真がいたから話しにくかったでしょ。ほんとは、どんなふうに甘やかすの？教えて」