不器用な恋〜独占欲が恋だと知ったのは君のせいだ

「誰が聞くんだよ。ほら、もっと可愛く鳴いて、欲しがれ」

昨夜以上に、S気質を発揮している、そんな主任も好きって思う。

「主任、キスしたい。して…」

「…こっち向けよ」

横に顔を向けて私からキスしたら「急に素直になるのな。心臓止めるき?」と訳のわからないことを言われて、ぎゅと背後から抱きしめられた。
足の指先で立つのも辛くなるまで、突き上げられ、崩れ落ちるまで続く。

ベットの中、主任に腕枕をされて抱き寄せられ、私の頭を撫でている。

あの後、ベットに移動してお互い裸になって抱き合った後なのだが、いかんせん、主任が甘い。

時折、こめかみや、唇、おでこと、思いたったようにチュッとキスをしてくるのだ。

「主任、毎回、あんな激しいエッチしてたんですね」

隣人は迷惑です。

それは私ですけど…

「毎回って、如月は特別だけど」

「特別ですか?」

「お前は、本気で恥ずかしがってるだろ。優しい口調で誘うと抵抗できなくなって、言葉責めすると感じまくるし、急に素直な欲望言うし、そこが興奮する」

解読ありがとうございます。

ここに私の性癖を暴くS気質の人がいました。

「なぁ、このまま明日も一緒に過ごそう」
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