私のカオル君
私は精一杯のオシャレをした。


彼を迎えにあの一年前行った無人駅へ。


あのとき私が恋をした姿が見えた。



落ち着いてた気持ちが一瞬で
一年前に戻された。


『久しぶりだね。』



彼の声を聞くだけで
ドキドキが止まらない。



もう行く場所は2人で決めていた。



綺麗なホテルだった。



何時間も話した。
彼の声を聞き続けたかった。
だって一年もいなかったんだから。



1年前拒否したキスを彼は


『今日はしてくれる?』


と素敵な笑顔で。


もちろん私は笑顔でうなずいた。


長いキスのあと彼は
『またダメって言われてもするつもりだった。』


あの日の後悔を
一瞬で取り戻せた気分だった。

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