いたい、いたくない
真純くんは今、どんな表情をしているんだろう。
わたしが見えるのは、優しく覆われた暗闇だけだった。
「痛いことばっかしてごめんね…千花」
「……」
「嫉妬して、縛りつけて……ごめんね」
「……」
「綺麗な千花を、痕だらけにしてごめん」
「……」
わたしの肩を優しく掴む手に
ぎゅっと力が入る。
「…………千花、好きだよ…大好き」
降り注ぐ懺悔の後に残ったのは
泣きそうなほどの告白だった。