結婚の意味


『ただいま戻りました』

そういって2人が戻ってきたのは5時30分だった

思ったより遅かった。なにかあったのだろうか

『瀬川さんなにかありましたか?』

わたしより先に佐野が聞いた。やっぱりそれは想っていたのか

『いいや。。。話が長くって。意味が分からない』

『いやー瀬川さんに家庭の事情話しているなって思ったら急に付き合っている人はいますかって?俺の存在なかったですね』

だからか。こころなしか瀬川さんが疲れている。

今日の相手は子会社の期間限定のお菓子の提案だ。たしかここの担当の人は女の人だったような

私も一度しか会ったことはないが、香水がきつかったイメージしかない。よく電車でいるあの匂いがする

『まぁ。承認はもらえたから。俺はもう帰るけど2人は大丈夫そう?』

それでも私達の心配をする瀬川さんは仏様だ

『瀬川さんこの前の案件できました。確認おねがいします』

『わかった。
明日にはだすから今日はいいよ

お疲れ様』

もう瀬川さんにも今日の体力は残っていないだろう
『はい。お疲れ様でした』

『お先に失礼します』

2人は今から今日の報告書をまとめないといえけないだろう。それでも瀬川さんがいるんだったらすぐに終わる

今日は先にかえらしてもらお

『瀬川さんもてるね』

『当たり前よ

それいったらあれだけど、うちの部署のメンズの顔面偏差率は高いわよ』

『・・・でしょうね』

そう。なんだったうちの部署に異動したいという女子社員は多いからだ。その理由はメンズ3人に理由がある

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