結婚の意味
『あっ。東堂さんお疲れ様
佐野さんも』
『・・・藍沢主任お疲れ様です』
佐野が私よりも先に挨拶をした。私が頭だけ下げる。そして藍沢さんの横を見るとかわいらしいひとがいた。
そして彼の腕を握る
『奏さんお知り合い?』
『ああ。前同じ部署で俺の補佐をしてくれていた。東堂さんだよ。
そして佐野さん』
『どうも』
佐野は私の腕をそっとつかんでエレベーターから遠ざけてくれていた
『初めましていつも主人がおせわになっている桜です
あなたが東堂さんね?父からも仕事の出来る人ときいています』
ニコッとわらう彼女にはまるで悪気のない笑顔だった。きっと専務は私の存在はただの藍沢さんの元カノとしか認識してないだろう
『私忘れ物したので。東堂後でもいいかな??』
『ええ』
佐野はきっと嘘だけど私をここに置いてはいけないと判断してくれた