Dear my star
「で、浅原ちゃんがさっき悲鳴上げてたけど、なんの話?」
「もう直ぐ中間テストだから、嫌だねって話してたんです。あ、そうだ長谷川先輩勉強教えて下さいよー」
「あ? 俺? ダメダメ、期待するだけ無駄だって。受験でかろうじて特進に入れただけだし、俺にはこの真守大明神さまが毎回張ったヤマで留年を回避してんのよ」
あはは、と笑った長谷川先輩の頭を、お兄ちゃんが呆れた顔で叩いた。
じゃあ! と郁ちゃんが手をうち目を輝かせる。
「皆で勉強会しましょうよ! 放課後、モックとかでどうですか? いいよね真佳!」
特に断る理由もなく、コクリと頷く。