Dear my star
「いいねえ賛成! 真守いいよな?」
「俺パス、用事あるから」
「おいおいまたかよ! どうせふわふわ髪の一年の彼女とおデートなんだろ?」
あ、と小さな声をあげる。お兄ちゃんにその声が聞こえたらしい。
「ちげーよばか」
怖い顔をして長谷川先輩を睨んだお兄ちゃん。
「じゃあいいだろ、今日の放課後で決定な! 行くぞ浅原ちゃん、ナイスな提案をしたご褒美にジュース奢ってやろう!」
「え、ラッキー! 長谷川先輩格好いい~」
そう言って走って行ってしまった二人。取り残された私とお兄ちゃんは何とも言えない空気が流れる。