七色の魔法使い#7~七色の願いは滲んで消える~
アイビーは、さっきまでテオがいた場所を見つめながら呟いた。
「うん。倒した」
僕は、そう言って微笑む。その時、音を立てて小さな白い花の髪留めが割れた。
「……そっか……僕らは、魔力もユキヤ様から与えられた力も失ってしまったんだ」
館に帰って来た僕らは、魔法が使えなくなったことについて話していた。
「恐らく……なので、皆さんとはお別れですね。いろいろとお世話になりました……楽しかったです」
アイビーは、そう言って微笑む。そっか……魔法が使えないから、フォルトゥナに来ることも出来なくなるんだ。
嫌だな……これからも、皆と笑い合いたいのに……。
「……それでは、皆さん……そろそろ帰る時間です」
そう言って、アイビーは魔導書を開いた。僕らの目の前に、魔法円が現れる。
「……アイビーくん。また会える?会えたら、私たちと沢山お話しようね!」
「ちょっと待ってよ……楓……皆、また会えたら良いな……」
そう言って、楓は紫月の手を引いて魔法円の中に飛び込んだ。
「そうだ……僕、宿題をしないと……アイビー……ありがとうね。この1年間、楽しかったよ……冬都も凛都(りんと)さんも、また僕らの町に遊びに来てよ。輝一も来て……」
「うん。倒した」
僕は、そう言って微笑む。その時、音を立てて小さな白い花の髪留めが割れた。
「……そっか……僕らは、魔力もユキヤ様から与えられた力も失ってしまったんだ」
館に帰って来た僕らは、魔法が使えなくなったことについて話していた。
「恐らく……なので、皆さんとはお別れですね。いろいろとお世話になりました……楽しかったです」
アイビーは、そう言って微笑む。そっか……魔法が使えないから、フォルトゥナに来ることも出来なくなるんだ。
嫌だな……これからも、皆と笑い合いたいのに……。
「……それでは、皆さん……そろそろ帰る時間です」
そう言って、アイビーは魔導書を開いた。僕らの目の前に、魔法円が現れる。
「……アイビーくん。また会える?会えたら、私たちと沢山お話しようね!」
「ちょっと待ってよ……楓……皆、また会えたら良いな……」
そう言って、楓は紫月の手を引いて魔法円の中に飛び込んだ。
「そうだ……僕、宿題をしないと……アイビー……ありがとうね。この1年間、楽しかったよ……冬都も凛都(りんと)さんも、また僕らの町に遊びに来てよ。輝一も来て……」