七色の魔法使い#7~七色の願いは滲んで消える~
「大智!?勉強なんて、俺は教えられないけど……そうだ。冬都!また会える日を楽しみにしてるよ!じゃあね、俺の親友」

僕に微笑んで、大智と輝一は魔法円の中に飛び込む。

「……俺らもそろそろ帰るか。アイビー、元気でな」

それだけ言って、凛兄は魔法円の中に入っていった。僕は、アイビーの方を向く。アイビーは、優しくどこか寂しそうに微笑んで僕に手を振った。

僕は、アイビーに手を振り返すと魔法円に飛び込む。目の前が光に包まれて、気が付くと僕は布団の上に横になっていた。

体を起こして窓の外を見てみると、雨が降っていたのか、空には大きくて綺麗な虹が架かっている。

「……綺麗な虹……」

僕は虹を見つめて、そう呟くと微笑んだ。
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