ずっとあなたが好きでした。
*
(何やってるんだろう…)
数日経った休日…
僕は、地元の町にいた。
数年前まで住んでいたこの町は、それほど変わったところもない。
いくつかの店が潰れて、違う店になっていたくらいだ。
それでも、やはり、どこか懐かしいという感覚はあったが。
翔子の家族は、高3の時に引っ越した。
でも、翔子だけは叔母さんの家に居候して、高校に通っていた。
確か、その頃は僕らも疎遠になり始めていたから、引越し先のことも聞かなかったんだ。
友達の家は覚えてる。
だけど、突然訪ねて行って、翔子のことを訊いたりしたら、きっと変に思われる。
いや、それ以前に、友達が今もまだ実家に住んでるかどうかもわからない。
僕だって、一人暮らしをしているのだし、結婚して他所で暮らしていても、何の不思議もない年なのだから。
衝動的にこんな所に来てしまったことを僕は後悔した。
でも、もしかしたら、昔の知り合いに会うかもしれないという小さな期待を捨てきれず、僕は、午前中から夕方までを地元で過ごした。
けれど、誰とも会うことは無かった。
愚かな自分自身を想うと、自虐的な笑みが浮かんだ。
(何やってるんだろう…)
数日経った休日…
僕は、地元の町にいた。
数年前まで住んでいたこの町は、それほど変わったところもない。
いくつかの店が潰れて、違う店になっていたくらいだ。
それでも、やはり、どこか懐かしいという感覚はあったが。
翔子の家族は、高3の時に引っ越した。
でも、翔子だけは叔母さんの家に居候して、高校に通っていた。
確か、その頃は僕らも疎遠になり始めていたから、引越し先のことも聞かなかったんだ。
友達の家は覚えてる。
だけど、突然訪ねて行って、翔子のことを訊いたりしたら、きっと変に思われる。
いや、それ以前に、友達が今もまだ実家に住んでるかどうかもわからない。
僕だって、一人暮らしをしているのだし、結婚して他所で暮らしていても、何の不思議もない年なのだから。
衝動的にこんな所に来てしまったことを僕は後悔した。
でも、もしかしたら、昔の知り合いに会うかもしれないという小さな期待を捨てきれず、僕は、午前中から夕方までを地元で過ごした。
けれど、誰とも会うことは無かった。
愚かな自分自身を想うと、自虐的な笑みが浮かんだ。