ずっとあなたが好きでした。
side 潤
おかしいと思われただろうか?
さっきの店で何杯も飲んだのに、またコーヒーに誘うなんて。
翔子と過ごす時間があまりにも心地良くて…
まだ帰りたくない、なんて思ってしまったんだ。
「何か甘いものでも食べようか?」
「うん、そうだね。」
お腹はすいてなかったけれど、甘いものならまだ入るだろう。
翔子は甘いものが好きだし。
僕達は、各々メニューを広げた。
美味しそうなケーキがたくさんあった。
「私、このタルトにしようかな。」
翔子が指さしたのは、フルーツがたっぷり乗ったカラフルなタルトだった。
「じゃあ、僕はガトーショコラにするよ。」
僕達はケーキセットを注文した。
「なに、潤、甘いものが食べたかったの?」
「うん、まぁな。」
翔子ともっと一緒にいたいから、なんて言えないから、僕は適当にそう答えた。
「昔から、潤は甘党だったよね。
今でもお酒より甘いもの?」
「そうだな。お酒はあんまり飲めないからな。」
「……彼女さんもお酒はあまり飲まないの?」
「え…?」
不意にそんなことを訊かれて、一瞬、戸惑ってしまったけれど、それは愛美さんのことに間違いないだろう。
どうしよう?
本当のことを言うか?
まだ、正式に付き合ってはいない、と。
いや、そんなことをわざわざ言うことはないか。
翔子だって、関心はないはずだ。
さっきの店で何杯も飲んだのに、またコーヒーに誘うなんて。
翔子と過ごす時間があまりにも心地良くて…
まだ帰りたくない、なんて思ってしまったんだ。
「何か甘いものでも食べようか?」
「うん、そうだね。」
お腹はすいてなかったけれど、甘いものならまだ入るだろう。
翔子は甘いものが好きだし。
僕達は、各々メニューを広げた。
美味しそうなケーキがたくさんあった。
「私、このタルトにしようかな。」
翔子が指さしたのは、フルーツがたっぷり乗ったカラフルなタルトだった。
「じゃあ、僕はガトーショコラにするよ。」
僕達はケーキセットを注文した。
「なに、潤、甘いものが食べたかったの?」
「うん、まぁな。」
翔子ともっと一緒にいたいから、なんて言えないから、僕は適当にそう答えた。
「昔から、潤は甘党だったよね。
今でもお酒より甘いもの?」
「そうだな。お酒はあんまり飲めないからな。」
「……彼女さんもお酒はあまり飲まないの?」
「え…?」
不意にそんなことを訊かれて、一瞬、戸惑ってしまったけれど、それは愛美さんのことに間違いないだろう。
どうしよう?
本当のことを言うか?
まだ、正式に付き合ってはいない、と。
いや、そんなことをわざわざ言うことはないか。
翔子だって、関心はないはずだ。