ずっとあなたが好きでした。
side 潤
「お前、めちゃくちゃついてるよ。
今日のメンバーは、本当にハズレなしだから。」

「……そう。」

「なんだよ、信じてないのか?
まぁ、いいさ。行ったら嘘じゃないってわかるんだから。」

宮本は僕の肩を叩き、にやりと笑った。



宮本とは、普段はほとんど話したこともない。
お昼休みに、その宮本が僕の傍にやって来て、合コンに行かないかと誘われた。
もちろん、僕は断った。



出会いが欲しくないわけではないけれど、僕は見た目も性格も宮本みたいに派手じゃない。
僕みたいに口下手なタイプには、合コンなんて無理だ。
初対面の人と話すこと自体、苦手なんだから。



断ったにも関わらず、宮本はしつこく僕を説得した。
今日のメンバーは美人揃いだとかいろいろ言って…



よくよく聞いてみれば、何のことはない。
今日、行くはずのメンバーの一人が体調不良で行けなくなって…
つまりは、人数合わせのために呼ばれただけだ。
なぜ、僕に白羽の矢が立ったのかはわからないけれど。



結局、宮本に押し切られ、僕は合コンに参加することになってしまった。
面倒だという気持ちとは裏腹に、どこか浮かれるような気持ちがあったのには、自分でもちょっとびっくりした。
僕もまともな成人男子だということか…
だけど、宮本の手前、嬉しそうな顔は出来ない。
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