愁い流して
土方「記憶かないだと?」



咄嗟にでた口実がこれだった



「はい、名前は覚えているんですがどこから来たか自分が何者なのかか分からないんです。
路頭に迷っていてどうすればいいかもわからず、、、
お金も持っていなくてお腹が空いてぬすみを働いてしまいました」



咄嗟に出た割にはいい具合に筋が通っている



沖田「一応辻褄はあってるね、」



近藤「そうかそうか、可哀想に、君は、、、」



土方「近藤さん!同情している場合か!
こいつが本当のことを言っているか分からないのに」



土方さんが近藤さんの言葉を遮る



沖田「土方さんの言う通りですよ!」



斎藤「お前、その白い草履はどこで手に入れたんだ?」



「覚えていません」



沖田「君の荷物見せてみてよ」



「わ、わかりました」



まずい、開け方わかんなくて中身ごと切られたりしないよな、、、?



沖田「うーん、これどうやって開けるんです?」



「俺にもわかりません」



土方「総司俺にも見せてみろ」



沖田「はい」



土方「うーん、近藤さん、なんかわかるか?」



近藤「このようなものは初めて見た
一体どこで手に入れたんだい?」



「すみません、覚えていません」



沖田「どうします?中身が見れないんじゃ精査しようもない。いっその事切ってみます?」



「ちょっと、やめてくださいよ!俺の物なんですから!」



恐ろしい、こいつ絶対言うと思った



そんなことさせないぞ、もし切られてスマホが壊れたりでもしたら未来に戻れなくなってしまう
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