愁い流して
その後私は数日休んで屯所の仕事に復帰した



仕事に戻る前に沖田さんの部屋に行った



「沖田さん、入ってもいいですか?」



沖田「どうぞー」



「失礼します。お薬を持ってきました」



襖を空けると布団に上半身を起こした沖田さんが刀を磨いていた



沖田「勇気さん!体調は大丈夫そうですか?」



「はい、今日から仕事に戻ります。
沖田さんも思ったより元気そうで何よりです。
お薬持ってきたんでまた飲んでおいて下さい」



沖田「ありがとうございます!そこ置いといてください」



「それから、池田屋の時来てくれてありがとうございました。1人でもいけるかと思ったんですが沖田さんが来てくれなかったら危なかったです。」



沖田「本当ですよ!勇気さんあの時突っ走って行ったけど絶対限界が来るって思ったんですよね。
焦りましたよ!
でもまあ勇気さんが浪士達を引き付けてたおかげで少し休めたんでよかったんですけど!」



「私も沖田さんよくあの怪我と体調不良で動けたなって思いました。びっくりしましたよ。」



沖田「君が危なっかしいから!そんなこと構ってられかったですよ。文句の一つも言ってやりたいとこですが実際勇気さんが来てくれなかったら僕もどうなっていたかわからなかったので今回は不問にします」



「それ、土方さんにも言われました。
怒るに怒れないって。
では、私はこれで失礼します。
薬ちゃんと飲んでくださいね」
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