愁い流して
歩いているがまだ民家も見えてこない



前回は急だったけどタイムスリップするときの道具は持ち出せていたから、非常食とか少しは持っていたが今回は何も持っていない



刀と少しのお金しか持っていないから暗くなる前に衣食住を確保しないと野宿生活が待っている



一晩ならいいが流石に毎日はキツい



?「えいっ!やぁーっ!」



子供の声が聞こえた



遠くに誰か住んでいるのかもしれない



私は小走りで声の聞こえる方へ行った



道を歩いていくとポツンと民家があり家の前で10歳ぐらいの男の子が木の棒を刀に見立てて振り回していた



あの坊やに話しかけてみよ



「君ちょっといいかな?」



男の子「なんだお前!」



なんでこんな喧嘩腰なの?



「どこかに宿がないか知ってないか?
今夜泊まれる場所を探してるんだけど」



「はっはー!
俺に勝てたら教えてやってもいいぞ!
しょーぶー!!!」



「え?」
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