愁い流して
布団の中でぼーっと一点を見つめながら体を起こした



あんまり寝れなかったな



明け方目が覚めて寝れなくなってしまった



土方さんに会いたい



抱き締めて寝て欲しい



無意識に思った



スマホを見るがやはり操作することは出来ない



先に起きて支度をした



歳「師匠!おはようございます!」



「歳三、おはよう」



なか「おはよう、勇気さん。
早起きね」



「おはようございます、なかさん」



その後喜六さんも起きてきて皆で朝ご飯を食べた



歳「師匠!早く稽古をつけてください!」



「まあ待て歳三」



歳「何ですか?」



「稽古の前にやることがある」



歳「!、はい!」



「まずは家事、洗濯、掃除をしてからだ」



歳「、、、えー!、何で!」



「働かざる者食うべからず、なかさんの仕事を手伝ってからだ」



歳「そんなのなかさんに任せておけば(ボソ)」



「家事も心身ともに鍛えられるんだぞ?
それにいきなり稽古をするよりも少し動いて体を温めた方がいい」



歳「!、、、わかりました!」



少し前までは私が教えてもらう立場だったのに教える立場になるなんて変な感じだ



子供の頃の土方さんはもっとガキ大将的な感じで我儘かと思ったか意外にも家事を手伝ってすんなりいうことを聞いたから意外だった



朝ご飯の片付けをして洗濯、掃除が終わったら土方さんと稽古をした



初めは怪我をしないようにストレッチして素振りとか簡単なメニューからこなした



割と何でもすんなりこなしてやはり元々武士としての素質があったのかもしれない
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