愁い流して
歳「はっ!」



木刀で土方さんと手合わせをしていた



たった数十日でこんなにも上達するとは思わなかった



「歳三、お前強くなったな」



歳「本当ですか!?
ぃやったー!」



「そういえば、お前なんで武道を極めたいんだ?」



なんとなく聞いてみたかった事を聞いてみた



歳「かっこいいからです!
憧れなんです!」



「そうか」



割とシンプルな理由だった



「武士になりたいのか?」



歳「そうです!」



「怪我とか死ぬかもしれないんだぞ?
怖くないのか?」



歳「平気です!
俺は強くなるので!」



「そうだな。だけど、あまり自信過剰になってはいけないぞ。
いつも最悪の事態を想定しておけ」



歳「はい、わかりました」



「いいな、お前は」



歳「何がですか?」



「いいや、これからもお前には自分の心を殺さずに生きていってほしい。
俺には出来なかった事だから

お前はもっと強くなるよ」



土方さんの頭を撫でた



土方さんは不思議そうな目でこちらを見ながら大人しく撫でられてた



「稽古、やろうか」



歳「はい!お願いします!」
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