愁い流して
「土方さん、入って宜しいですか?」



土方「入れ」



「失礼します」



部屋に入り正座した



シーンと静まる



何も言ってくれない



少しぐらい気を使ってくれてもいいのに



「あの、私はどこで寝ればいいですか?」



土方「ああ、待ってろ。今布団出してやるから」



「、、、ありがとうございます」



昼間が嘘のように普通に接してくれる



土方さんが布団を敷いてる所を見ながら話しかけた



「これからは布団を敷くのも私がすればいいですか?」



土方「ああ、お前の仕事になる。他の事も初めは教えてやるから俺に言われずとも出来るようにしろ」



「わかりました」



足に布団をかけていて思った



「土方さんはまだ寝ないんですか?」



土方「まだ書き仕事が残ってるからな」



「へえ、大変ですね」



なんだか忙しそうだ



土方「俺に構わずさっさと寝ろ。今日は疲れただろ」



「土方さん昼間はきつく当たってきたけど普段はやっぱり優しいですね」


土方「何だ急に、別に俺は優しくなんてない」



「ちょっと不安だったんです。
寝室も同じだから昼間の感じが続くのかなって、でも安心しました。
他の隊士の前ではやっぱり鬼のように厳しく振舞ってるんだなって。
程々にお仕事頑張ってください。
おやすみなさい」
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