恋する乙女はまっしぐら~この恋成就させていただきます!~
運命の人(真琴)
私と沖田先生との初めての出会いなんて、先生はきっと覚えてもいないどころか知りもしないんだろう。
私がずっと前から先生が好きで、そばに居たくて追いかけてきたことなんて知ったら…。
いつもの能面みたいなボーカーフェイスが崩れて、顔をしかめおもいっきり私を睨むんだろう。
実家に向かう電車の中で、流れる景色をぼんやり眺めながら、沖田先生の顔を思い出すと自然と私の顔は綻んだ。
と同時に、先生のことを考えると胸がズキッと痛んで涙が滲んだ。
***
「おい!
俺が頼んだのはうどんじゃない!ラーメンだ。味噌、味噌ラーメンだ!ちゃんと聞いてろよ!」
管理栄養士の資格を取り、大卒で入った会社の配属先は医大の学食。
ここに勤務してから、時々この学生は虫の居所が悪いと私に難癖をつけてくる。
今日は注文したものと違うものがでてきたと難癖をつけてきたのだ。
もちろん私は聞き間違えなどしていないのでオーダーミスなんてしてはいない。
注文は確かにうどんっ!!
毎回毎回この男には腹が立って仕方がない。
前回は提供が遅い、その前は料理が冷めている、全部こちらに落ち度はない。
提供も注文を受けてすぐに出しているし、料理も湯気が立ち上っていたほど熱々だった。
そう、彼は私に難癖をつけみんなの前で大声で私に罵声を浴びせ、ひたすら平謝りする私を上から見下ろすことが楽しくてしかたがないのだ。
最低な男だ!
私がずっと前から先生が好きで、そばに居たくて追いかけてきたことなんて知ったら…。
いつもの能面みたいなボーカーフェイスが崩れて、顔をしかめおもいっきり私を睨むんだろう。
実家に向かう電車の中で、流れる景色をぼんやり眺めながら、沖田先生の顔を思い出すと自然と私の顔は綻んだ。
と同時に、先生のことを考えると胸がズキッと痛んで涙が滲んだ。
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「おい!
俺が頼んだのはうどんじゃない!ラーメンだ。味噌、味噌ラーメンだ!ちゃんと聞いてろよ!」
管理栄養士の資格を取り、大卒で入った会社の配属先は医大の学食。
ここに勤務してから、時々この学生は虫の居所が悪いと私に難癖をつけてくる。
今日は注文したものと違うものがでてきたと難癖をつけてきたのだ。
もちろん私は聞き間違えなどしていないのでオーダーミスなんてしてはいない。
注文は確かにうどんっ!!
毎回毎回この男には腹が立って仕方がない。
前回は提供が遅い、その前は料理が冷めている、全部こちらに落ち度はない。
提供も注文を受けてすぐに出しているし、料理も湯気が立ち上っていたほど熱々だった。
そう、彼は私に難癖をつけみんなの前で大声で私に罵声を浴びせ、ひたすら平謝りする私を上から見下ろすことが楽しくてしかたがないのだ。
最低な男だ!
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