恋する乙女はまっしぐら~この恋成就させていただきます!~
「おい、ちょっとこっちにこい!」
俺の腕を掴んでいた彼女の手首を逆に掴み、非常階段へと続く扉を開けて外へ出ると、7月半ばの日差しは強よく、もわっとした夏の外気に汗が一気に吹き出した。
勢いよく掴んでいた手を振りほどき、思い切り彼女を睨みながら
「いったいどういうつもりだ!」
と怒鳴っていた。
すぐに感情のまま言葉を口にしたことを後悔したが、目の前の彼女は、俺の勢いに怯むことなく真っ直ぐに俺を力のこもった瞳で睨み返していた。
「どういうつもりもへったくれもありません!!
ダメです!ぜぇぇぇったいにっ!絶対にダメなんです!!」
「なにが駄目なんだよ!」
ぷんすか怒る彼女がなんだか妙に可愛くて、笑いを噛み殺してわざとつっけんどんに言い返した。
「私が何年沖田先生に片想いしてると思ってるんですか!!
7年も指をくわえて見ているだけなのに、たった一度の数分の出会いで先生をお持ち帰りできるなんて虫が良すぎます!!」
「おいおい、そのたった一度の数分の出会いがもしかしたら俺の運命の相手との出会いかもしれないんだぞ。
それをお前が邪魔するのか?」
「うっっ…」
言葉に詰まった彼女は、悔しそうに唇を噛んだがすぐにまた俺を睨み返すと
「先生、どうやって行くのを断ろうか考えていましたよね?
運命の相手なんで興味なんてないくせに!
いいじゃないですか!
私と一緒に参加して恋人がいるとみんなにみせつければ諦めてもらえます!
こう見えて私だってそれなりにしたらそれなりの見栄えになるはずですからそんじょそこらの美人には負けませんっ!!」
「ぶはっ」
だめだ、我慢できない。コイツ面白いし、必死で可愛いすぎだろ。
「お前、そんなに言い切るはど美人じゃないだろ」
「そんなに吹き出してまで笑わなくてもいいじゃないですか!」
真っ赤になって目を反らせた彼女は
「私にチャンスをください!」
と再び俺を睨みながら挑むような瞳を真っ直ぐに俺に向けた。
俺の腕を掴んでいた彼女の手首を逆に掴み、非常階段へと続く扉を開けて外へ出ると、7月半ばの日差しは強よく、もわっとした夏の外気に汗が一気に吹き出した。
勢いよく掴んでいた手を振りほどき、思い切り彼女を睨みながら
「いったいどういうつもりだ!」
と怒鳴っていた。
すぐに感情のまま言葉を口にしたことを後悔したが、目の前の彼女は、俺の勢いに怯むことなく真っ直ぐに俺を力のこもった瞳で睨み返していた。
「どういうつもりもへったくれもありません!!
ダメです!ぜぇぇぇったいにっ!絶対にダメなんです!!」
「なにが駄目なんだよ!」
ぷんすか怒る彼女がなんだか妙に可愛くて、笑いを噛み殺してわざとつっけんどんに言い返した。
「私が何年沖田先生に片想いしてると思ってるんですか!!
7年も指をくわえて見ているだけなのに、たった一度の数分の出会いで先生をお持ち帰りできるなんて虫が良すぎます!!」
「おいおい、そのたった一度の数分の出会いがもしかしたら俺の運命の相手との出会いかもしれないんだぞ。
それをお前が邪魔するのか?」
「うっっ…」
言葉に詰まった彼女は、悔しそうに唇を噛んだがすぐにまた俺を睨み返すと
「先生、どうやって行くのを断ろうか考えていましたよね?
運命の相手なんで興味なんてないくせに!
いいじゃないですか!
私と一緒に参加して恋人がいるとみんなにみせつければ諦めてもらえます!
こう見えて私だってそれなりにしたらそれなりの見栄えになるはずですからそんじょそこらの美人には負けませんっ!!」
「ぶはっ」
だめだ、我慢できない。コイツ面白いし、必死で可愛いすぎだろ。
「お前、そんなに言い切るはど美人じゃないだろ」
「そんなに吹き出してまで笑わなくてもいいじゃないですか!」
真っ赤になって目を反らせた彼女は
「私にチャンスをください!」
と再び俺を睨みながら挑むような瞳を真っ直ぐに俺に向けた。