恋する乙女はまっしぐら~この恋成就させていただきます!~
大学を卒業した沖田が医師として勤務し始めたのは、大学付属の病院ではなく、都心から少し離れてはいるが区内にある病床数300の晒名総合病院だった。
研究室に残ってほしい、大学病院に勤務してほしいという大学側の説得を押し切った沖田は
「医師を目指した時から晒名総合病院で働くと決めていたんです」
とすべての誘いをあっさりことわってしまった。才能溢れる彼を手元で育てたかった教授や医師たちは、彼の未来を間近で見れないことを悔やみ惜しんだ。
大学生活の六年間、皆に期待され注目され続けていた沖田直紀は、大学を卒業後ずっと長年心に決めていた晒名総合病院への就職を叶えた。
私もてっきり沖田は大学病院に勤務するものと信じて疑わず、彼の卒業に合わせて後を追うためにk医大付属病院への異動願いをだしていた。
そんな矢先、沖田の就職先を知った私は、慌てて異動願いを取り下げて退職願いに書きかえた。
社会人2年目23歳春。
私の勤務先は晒名総合病院6階栄養科の厨房へ変わり、私も新たな一歩を踏み出した。
研究室に残ってほしい、大学病院に勤務してほしいという大学側の説得を押し切った沖田は
「医師を目指した時から晒名総合病院で働くと決めていたんです」
とすべての誘いをあっさりことわってしまった。才能溢れる彼を手元で育てたかった教授や医師たちは、彼の未来を間近で見れないことを悔やみ惜しんだ。
大学生活の六年間、皆に期待され注目され続けていた沖田直紀は、大学を卒業後ずっと長年心に決めていた晒名総合病院への就職を叶えた。
私もてっきり沖田は大学病院に勤務するものと信じて疑わず、彼の卒業に合わせて後を追うためにk医大付属病院への異動願いをだしていた。
そんな矢先、沖田の就職先を知った私は、慌てて異動願いを取り下げて退職願いに書きかえた。
社会人2年目23歳春。
私の勤務先は晒名総合病院6階栄養科の厨房へ変わり、私も新たな一歩を踏み出した。