恋する乙女はまっしぐら~この恋成就させていただきます!~
「美味しいっ!!」

口の中でとろけるようなチューシューに思わず声が漏れる

「だろ?」

と隣で先生もチャーシューを口のなかに放り込んだ。

昨日は高そうなお店に連れていかれ、先生と向かい合わせに座り初めて一緒に食事して。

正直、緊張して味もよくわからなかった。

今日は、肩がふれあうくらい狭くて混雑しているカウンターの隣に座り、同じように熱々のラーメンをすすり、ニンニクのきいた餃子を食べる。

先生の行きつけのお店に連れてこられたことが嬉しくて仕方がない。

だけど、帰りの車内はニンニク臭くて、窓を全開に開けながら車を走らせ、お腹も胸もいっぱいで先生のプライベートな空間に入れてもらえたことがとにかく嬉しくて。

"幸せ" だと思った。

この幸せな気持ちをずっとずっと…。  

ずっと先生と過ごせたらいいなと今日も帰り際にプレゼントしてくれた花束をみながら眠りについた。                                                 
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