箱崎桃にはヒミツがある おまけ
「っていうか、毎月検診してるんなら、虫歯なんてないんでしょ?
暴れる必要ないじゃない」
「虫歯はなくとも、詰め物はいつ取れるかわからない爆弾のようなものなんですよっ」
「なんで、あんたの方がパニック起こしてんのよ……」
人は誰かがパニックを起こすと冷静になるもの。
来島は手をつけていなかった珈琲をようやく一口啜っていた。
「来週検診~っ」
と叫ぶ桃の前で、来島が渋い顔をして言う。
「なに言ってんのよ。
私なんて、二時間後に治療よ。
ああ、こうして目を閉じてる間に、二時間半くらい経ってないかしらっ」
「わかりますっ。
タイムワープしたくなりますよねっ」
暴れる必要ないじゃない」
「虫歯はなくとも、詰め物はいつ取れるかわからない爆弾のようなものなんですよっ」
「なんで、あんたの方がパニック起こしてんのよ……」
人は誰かがパニックを起こすと冷静になるもの。
来島は手をつけていなかった珈琲をようやく一口啜っていた。
「来週検診~っ」
と叫ぶ桃の前で、来島が渋い顔をして言う。
「なに言ってんのよ。
私なんて、二時間後に治療よ。
ああ、こうして目を閉じてる間に、二時間半くらい経ってないかしらっ」
「わかりますっ。
タイムワープしたくなりますよねっ」