リアル
仕事帰り。


アタシと茜は屋台ラーメンに立ち寄った。


「乾杯。」


ジョッキを鳴らす。

「麻波、あの真実って言う女何?!麻波押されてたじゃん。」


茜が珍しく目を細めて言った。


「アタシ、前々からあの女嫌い。」


アタシはさらに目を細めて言った。


真実とアタシはジャンルも性格も真逆だ。


だから客の好みは別れる。


だけど何故だかアタシは真実が鼻についた。


「あの女、どうにかしてやろぅか?」


アタシは口元を緩めそぅ言った。


「あたしと麻波そろえば最強じゃん。あの女、蹴落とそうよ。」


アタシと茜はニヤリと笑った。


昔の様に悪さを思いついた時の笑みだ。

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